こんにちは、カオリです。
今回は、乳歯が抜けずに残ってしまう”乳歯遺残”についてお伝えします。
- 飼い犬の歯が2枚重なっている・・・
- 乳歯が残ったままだけど・・・大丈夫?
- 生え変わりの時期って?
こんな疑問をお持ちの飼い主さんへ、お答えします。
こんな人が書いてます→プロフィール
犬の歯の本数
乳歯:28本
永久歯:42本(上20,下22)

ちなみに猫は乳歯が26本、永久歯が30本です。
歯の生え変わりの時期
生後1か月位で徐々に乳歯が生え始め、生後2~3か月で28本の乳歯が生えそろいます。
続いて、生後3~7か月にかけて徐々に永久歯に変わります。
乳歯は通常は、自然に抜け落ちて子犬がそのまま呑み込んだり、ごはんを食べているときや、おもちゃで遊んでいると抜けることがあります。
抜けたときに少し出血しますが、特に問題はありません。
このときに、乳歯が抜けずに残ったまま、永久歯が生えてくる子がいます。
乳歯遺残する犬の特徴
- チワワ
- マルチーズ
- ポメラニアン
- トイプードル
- 小型のミックス犬
etc…
口の小さな小型犬に多いです。
最近はミックス犬も多くいますが、小型のミックス犬も乳歯遺残が多い印象です。
Mダックスなど、鼻の長い犬種ではあまりみられません。
乳歯が残っているとどうなるの?
永久歯との間に汚れがたまりやすく、歯石や歯周病の原因になります。
かみ合わせ(歯並び)が悪くなってしまい、歯と歯がぶつかり痛みや歯ぐきを傷つけてしまうことも。

〇で囲っている部分が、乳歯遺残している犬歯(牙)です。
向かって左が永久歯、右が乳歯です。
犬歯(牙)は特に乳歯遺残しやすく、上下左右の犬歯4本(乳歯)すべてが抜けずに残っているワンちゃんもいます。
治療法は?
1歳を過ぎても乳歯が残っていたら、動物病院で全身麻酔下で抜いてもらいましょう。
病院では、去勢や避妊をする時(大体生後半年以降)に麻酔をかけるので、その時に乳歯が残っていたら一緒に抜くことが多いです。
1歳過ぎると矯正が難しいので、なるべく1歳までには抜歯した方が良いです。
さいごに
乳歯は基本的には自然と生え変わるものですが、犬種によっては人のサポートが必要な場合があります。
特に小型犬の飼い主さんは乳歯が残っていないか、生後半年を過ぎたらよく確認するようにしましょう。
そして、そのためにも生後3か月頃から口を触る練習を行うのをおすすめします。
本格的なデンタルケアは永久歯が生えそろってからでOKですが、歯みがきの練習はその前から行います。
抜けかかってぐらぐらしている乳歯をシートなどで擦ると、歯みがきが嫌になってしまうかもしれないので、まずはジェルを使用して、口を触られることに慣れさせてあげてください。
練習方法は↓をどうぞ

最後まで読んでくださりありがとうございました!