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【成功の鍵】看護師が選ぶ、猫のダイエット専用フード3選

こんにちは、カオリです。

前回はワンちゃんのダイエットフード3選をお伝えしましたので、今回はその猫ちゃんVer.です!
猫ちゃんのダイエットはわんちゃんより運動量が少ない分難しいですが、適正体重と必要カロリー、必要量を守って続ければフードだけで確実にダイエットできます

  • 市販のダイエットフードでは痩せない・・・
  • リバウンドしにくいダイエットフードって?
  • 健康的に痩せることができるフードとは?
  • フードの量を減らせない、フードをたくさん食べたい・・・!

こんなお悩みをお持ちの飼い主さんへ、動物病院で実際に取り扱う安全なダイエット療法食をご紹介します☆

ダイエット方法痩せない場合の解決法は別記事にまとめていますので、ダイエットでお困りの飼い主さんはこちらも良ければご覧ください^^
多頭飼育の場合のダイエット問題など、様々な問題の解決方法をお伝えしています。

こんな人が書いてます→プロフィール

療法食(処方食)とは?

食事療法に利用することを目的とし、獣医師の監修の下、特定の病気や健康状態に対応するために栄養成分の量や比率が調整された、一般的な健康維持食とは異なる特別なペットフードのことです。
それぞれの病気によって、正しい栄養バランスが整えられたフードがフードメーカー各社で作られています。

But!
病気の子向けに作られているフードではありますが、”病気を治すフード”ではありません
人間も高齢になり心臓の病気などになると塩分を控えた食事を、といわれるように、ペットも療法食で病気を悪くならないようコントロール、維持するのが療法食です。

健康な猫の主食には、「総合栄養食」と表示されているフードを与えましょう
ちなみに「間食」と表示されているものは”おやつ”のことをいいます。

療法食は獣医師の指示が必要になりますので、自己判断で与え続けると逆に体調を悪くしてしまうかもしれません。
与えてよいかどうか、変更してよいかなどは動物病院へご相談ください。

ダイエットフード選びのポイント

与える量ももちろん大切ですが、注目すべきはカロリーです。
ごはんのカロリーを見直せば、どんな子でも痩せることができます。

  • 一般フード:360~420kcal/100g
  • 低カロリーフード:320~360kcal/100g
  • 療法食(特別フード):300~350kcal/100g

例えば一般フードと療法食を同じく100gを与えたら、カロリーが低いほうが圧倒的に痩せやすくなります。

ダイエット療法食は、筋肉量は維持したまま、脂肪のみを落として体を引き締めてくれる特別フードになります。
筋肉量を維持することで、リバウンドに配慮しています。

市販のダイエットフードは、体重を落とす時に、脂肪と一緒に筋肉の量も落としてしまいます。

おすすめダイエットフード3選

主原料やカロリー量などはメーカーによって時々変更になります。
(情報は2021/06/01時点のものです)

  • メタボリックス
  • 満腹感サポート
  • ニュータード♂♀ケア

メタボリックス

栄養特性・コンセプト:体質改善効果(代謝アップで脂肪燃焼)、トマトが原材料に含まれる。
主原料:トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン、米
カロリー:347kcal/100g
注意点:減量に時間がかかる

*粒の大きさがわかりやすいよう、1円コインを一緒にして撮っています

おすすめの猫
  • 運動量が比較的多い子は特に痩せやすいのでおすすめ
  • リバウンドしやすい子

満腹感サポート

栄養特性・コンセプト:超低カロリー、たくさん食べる事ができる。満腹感が長持ち。
主原料:鶏、七面鳥、ダック、植物性繊維
カロリー:307kcal/100g
注意点:便の量が増える。

おすすめの猫
  • 低カロリーなので他フードと比べて一日量を多く与えることができる
  • とにかくたくさん食べたい食いしん坊な子向け
  • 下痢や糖尿病など他の病気にも対応

ニュータード♂♀ケア

こちらはダイエット療法食ではありませんが、肥満防止のため、去勢や避妊手術後に与えるのをおすすめする総合栄養食です。

栄養特性・コンセプト:低カロリー、不妊・去勢手術後におすすめ
主原料:鶏、七面鳥、コーン
カロリー:335kcal/100g
注意点:減量用ではなく肥満防止用

おすすめの猫
  • 避妊・去勢後~7歳頃までの成猫におすすめ
  • 療法食より安い
  • 療法食でダイエット成功後、このフードに切り替える

フード比較表

メタボリックス満腹感サポートニュータード♂♀ケア
体質改善で代謝UPたくさん食べたい食いしん坊に避妊・去勢後用に
リバウンド防止超低カロリーダイエット後の切り替えに
減量に時間がかかる便の量が増える減量用ではなく、肥満防止用
347kcal/100g307kcal/100g335kcal/100g

ダイエット中もおやつを与えたい・・・

ペットを飼っていると、”ごはん”や”おやつ”はペットの楽しみでもありますが、飼い主さんの楽しみでもあると思います。
ダイエット中はフード以外は基本的には与えない方が良いですが、それもちょっとかわいそう・・・

そんな飼い主さんは、おやつに別のメーカーの『ダイエット療法食』を与えるのをお勧めします。
猫ちゃんの場合は規格が400g~と小さいものが多いので、フードをおやつの代わりとして与えるのをおすすめします。

例えば
主食:メタボリックス
おやつ:満腹感サポート
 など。

ただし、おやつの量は一日の必要カロリーの1~2割の量までにして、主食の量はその分減らして与えましょう。

メタボリックスの缶詰もあるんですが、現在(2021/06/01時点)コロナの影響で入荷が難しい状況です。
安定供給になったらまたご紹介したいと思います。

さいごに

冒頭にもお伝えした通り、ダイエット成功の鍵は”その子の適正体重”、”その子の必要カロリー量”、”一日の給与量”を知ることです。
初めは量をどれくらい与えたら良いかわからないと思うので、まずはかかりつけの病院に適正体重を相談してみてください。
もしくは私の方にご連絡頂けると、必要量の目安をお伝えしたいと思います^^

ぽっちゃりな猫ちゃんも可愛いですが、病気のリスクや寿命のことを考えると、メタボ猫ちゃんのダイエットは将来のためにも必須なのかなと思います。
どんな猫ちゃんも、フードで確実にダイエットできます。

今回の記事がダイエットを頑張る猫ちゃんと飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

ABOUT ME
カオリ
北海道の動物病院に勤務する、動物看護師です。 犬、猫、動物を愛しています! ペットと飼い主さんの笑顔が増えるよう日々研鑽しています。 暮らしに役立つペット情報や犬猫の病気・フード・介護の事などをわかりやすくをモットーに発信しています。 ペットと一緒にハッピーライフを^^