連日じりじりじめじめ、暑くて湿度の高い日が続いていますね。
人も熱中症になってしまう方が増えているなか、愛犬・愛猫の体調はどうでしょうか?
ペットの熱中症というとワンちゃんに注目しがちで、猫ちゃんは暑さに強いイメージかもしれません。
猫ちゃんの祖先は元々砂漠の生き物で、実際暑さには比較的強い動物ですが、じめっとした湿度には弱い生き物です。
湿度が高い状態と低い状態では同じ28℃でも、高い状態の方が熱中症のリスクが高まるため、湿度が高い日本では猫ちゃんも熱中症には注意が必要です。
今回は私の身内宅の猫ちゃんが熱中症対策のためにサマーカットを行ったので、
- セルフウォッシュルームってどんな感じ?
- 猫のサマーカットって正直どうなん?
こんな疑問をお持ちの飼い主さまへ、メリットとデメリットを併せて詳しくお伝えしたいと思います。
セルフトリミングやサマーカットに興味のある方は是非ご参考にして頂ければと思います^^
こんな人が書いてます→プロフィール (@Happy_PetLife)
★熱中症対策について詳しくお伝えしています↓
今時期におすすめの内容ですので、お時間ある方は是非ご覧ください^^

セルフウォッシュルームとは?

全国の比較的大型のペットショップやホームセンター等に併設している、プロのトリマーではなく飼い主さん自身がトリミングを行う施設(ほとんどが予約制)です。
- 利用料金:¥500~¥600/30分の所が多い
- 時間延長ごとに料金が加算されるシステム
- 利用時間は掃除の時間も含まれる
- 設備:空調完備・トリミングテーブル・スタンドドライヤー・シャンプーをする洗い場・ゴミ箱など
*施設によって多少違いはありますが、上記以外のものは飼い主さん自身で持参する必要があります
- ケア用品(爪切り・耳掃除・ブラシ・ハサミ・バリカンなど)
- シャンプー、コンディショナー
- ドライヤー
- バスタオル
- アニマルカラー(エリザベスカラー)・防護手袋
- ティッシュ
- ガムテープ
- 除菌シート
- ビニール袋(施設によっては常備しているところも)
- エプロン、レインウェア(施設によっては貸してくれるところも)
- ご褒美のおやつ
ご褒美のおやつ(チュールなど)は緊張していると食べないこともあります。
セルフウォッシュルームを利用するメリット
セルフウォッシュルームを利用するメリットについて、動物の看護師視点でお伝えします。
*高齢や病気等で麻酔をかけられない子のトリミングに利用するのもオススメです。
セルフウォッシュルームを利用するデメリット
続いてデメリットについてご説明します。
特に猫ちゃんの場合は慣れない場所で緊張して、固まってしまうことも。
動かないと自宅で行うより簡単に短時間で終わらすことができます。
猫ちゃんの場合はなるべく時間をかけないで素早く終わらせることが大切です。
猫にサマーカットは良い?悪い?

続いて猫のサマーカットについて、メリットデメリットをご説明します。
ペットのサマーカットについては、獣医師によっても意見はバラバラで、動物の看護師である私自身の考えをお伝えします。
サマーカットのメリット
動物は人に例えると常にコートを着ているような状態なので、夏場の暑い時期は、カットをすることで涼しいのは確かです。
ちなみに毛の伸びる期間はその子によって違いますが、カットして2か月位で上毛が生え、さらに2か月位で下毛が生えそろってだいたい3~4か月位で元に戻ります。
サマーカットのデメリット
サマーカットする時に、短いバリカンでカットするのではなく、毛の長さを少し長めに残してカットしてあげると熱中症になるリスクはおさえられます。
猫ちゃんの性格、お家の環境を考慮して…
ロングヘアーの猫ちゃんや、毛量の多い猫ちゃんにとっては、涼しくなって毛玉もなくなるので猫ちゃん自身にとっても、飼い主さんにとっても良いのかなと思います。
逆にエアコンが常時ついているお家ではサマーカットをすると逆に寒すぎてしまい、それほど必要ではないのかなとも思います。
そして、やっぱり長い時間猫ちゃんを拘束するためカットはストレスがかかります。
猫ちゃんの性格にもよりますが、健康に問題のない猫ちゃんの場合は全身カットする場合は麻酔をかけた方が精神的な負担は少ないように感じます。
もし麻酔をかける場合は動物病院で行う事になるため、事前に麻酔をかけても問題がないか身体をチェックしてから行います。

猫ちゃんの性格や暮らす生活環境を考慮し、判断していただきたいと思います。
セルフウォッシュルームで飼い猫をトリミングしてみた
7月初めに、妹宅の飼い猫をセルフウォッシュルームでサマーカットを行ったので、その様子をご紹介したいと思います。
今回サマーカットする猫ちゃんの経緯

- 推定14歳位のシニア猫・雑種♂
- 毛の密度が2層3層になっており、他の猫種より毛量が多い。
- エアコンがなかったお家のため年に1回麻酔をかけて動物病院でサマーカットを行っていました。
- 年齢や身体への負担を考慮し、麻酔をかけてのトリミングは今後行わないことに。
- 以前トリミングサロンでシャンプーの経験有。
当日の流れ
猫ちゃんはいつもと何か違う・・・と察すると隠れて出てこない事も。
当日は普段通りを心掛けましょう。
ケージの用意はケージに慣れるよう数日前、もしくは外出する直前にします。
①事前予約の上、トリミングサロン受付へ

スタッフの方から説明があり、お部屋に移動します。
②いざトリミングスタート!
猫ちゃんは何をされるかドキドキで不安なはず。
優しい声掛けを忘れずに。食べられるようならオヤツを与えながら行います。

設置してあるトリミング台で、まずは人がケガをしないように爪切りからスタートです。
爪切り方法に不安がある飼い主様は、↓の記事を参考にして頂けるとわかりやすいかと思います。

首輪のあたりからバリカンですばやく刈っていきます。



猫ちゃんのトリミングはとにかくスピード勝負。
機嫌が悪くなる前になるべく早く終わらせます。
今回使用したバリカンはコチラ↓
コード付きバリカンです。
パット裏の毛のカットなど、小さい範囲の場合はコードレスの方が扱いやすいですが、全身をカットする場合はコード付きの方がパワーもありおすすめです。
低騒音で長時間使っても熱くなりません。
初心者の方にも扱いやすいバリカンです。
*嫌がって咬もうとする場合は、アニマルカラーの使用もおすすめします。
シャンプーの際、顔が濡れるのを防げるのでプラスチック製のものが良いです。

猫ちゃんの場合一人でトリミングするのは中々難しいので、できれば一人ないし二人おさえてくれる方がいると早く終わり助かります。
ざっと終わらせてバリカンカット終了!

顔周り、足先の毛は残しています。
この後はシャンプーです。



顔が濡れないようにアニマルカラーを使用。
持参したシャンプーでお顔以外を洗い、温かめのお湯でキレイに洗い流します。
この時にできたら肛門腺絞りも一緒に行います。
(シャンプー中に、ひとりがトリミング台を掃除できると手早く終わります)
洗った後はタオルとドライヤーで乾かします。


設置してあるドライヤー&持参ドライヤーで手早く乾かします。
毛を刈った部分はすぐに乾きますが、足先など毛のある部分は乾くのに時間がかかります。
ご褒美を与えながら、もう少しだけ我慢してもらいます。

乾かしたら最後にお耳掃除を行って終了です!
とってもおりこうさんに頑張ってくれました◎
カット、シャンプー、ドライヤー、爪切り等ケアで1時間ちょっとくらいでした。
③お片付け
使用後はキレイにお掃除して帰ります。
シンク(シャンプー台)を洗い、毛などのゴミを集め、床を拭いて終了です。
自分たちについた毛などはガムテープがあると便利です。
掃除の時間も使用時間に含まれるため、余裕を持った時間の予約をおすすめします。
今回予約した時間は2時間でしたが、掃除の時間含めて1時間30分くらいで全て終了しました。
④お会計
お掃除が終わったら受付でお会計をして終了です。
お疲れさまでした^^
この日の夜は特別なウェットフードのご馳走があたったそうです笑

カット前の暑い日は常に床で干上がった魚のように(笑)なり食欲も落ち気味だったにゃんこちゃんが、カット後は快適で食欲もモリモリ、過ごしやすいようです^^
さいごに
今回はセルフウォッシュルームについてと、猫のサマーカットについてお伝えしました。
まだまだこれから暑い日が続きます。
サマーカットについてはメリットデメリットを考慮の上、暑さ対策の参考にしていただければ嬉しいです。
ちなみにお家で爪切りが難しい猫ちゃんの場合は、爪切りだけでセルフウォッシュルームを利用するのも全然アリだと思います〇
最後までお読みいただきありがとうございました!
