こんにちは、カオリです。
今回は、犬のダイエットフードについてです。
以前、ダイエット方法と痩せない場合の解決法について記事にしました。
その中で、ダイエット専用の特別フードについて少しだけ触れていたので、今回はその特別フードについて詳しくご説明したいと思います!
- 犬のおすすめのダイエットフードは?
- リバウンドしにくいダイエットフードって?
- 健康的に痩せることができるフードとは?
- フードの量を減らせない、フードをたくさん食べたい!そんなフードってある?
こんな疑問をお持ちの飼い主さんへ、動物病院で実際に取り扱う安全なダイエット療法食をご紹介します。
こんな人が書いてます→プロフィール
療法食(処方食)とは?
食事療法に利用することを目的とし、獣医師の監修の下、特定の病気や健康状態に対応するために栄養成分の量や比率が調整された、一般的な健康維持食とは異なる特別なペットフードのことです。
それぞれの病気によって、正しい栄養バランスが整えられたフードがフードメーカー各社で作られています。
But!
病気の子向けに作られているフードではありますが、”病気を治すフード”ではありません。
人間も高齢になり心臓の病気などになると塩分を控えた食事を、といわれるように、ペットも療法食で病気を悪くならないようコントロール、維持するのが療法食です。
健康な犬の主食には、「総合栄養食」と表示されているフードを与えましょう。
ちなみに「間食」と表示されているものは”おやつ”のことをいいます。
療法食は獣医師の指示が必要になりますので、自己判断で与え続けると逆に体調を悪くしてしまうかもしれません。
与えてよいかどうか、変更してよいかなどは動物病院へご相談ください。
ダイエットフード選びのポイント
与える量ももちろん大切ですが、注目すべきはカロリーです。
ごはんのカロリーを見直せば、どんな子でも痩せることができます。
- 一般フード:350~400kcal/100g
- 低カロリーフード:300~350kcal/100g
- 療法食(特別フード):270~320kcal/100g
例えば一般フードと療法食を同じく100gを与えたら、カロリーが低いほうが圧倒的に痩せやすくなります。
おすすめダイエットフード3選
主原料やカロリー量などはメーカーによって時々変更になります。
(情報は2021/06/01時点のものです)

- メタボリックス
- 満腹感サポート
- ドクターズケア ウエイト&ジョイントケア
メタボリックス

栄養特性・コンセプト:体質改善効果(代謝アップで脂肪燃焼)、トマトが原材料に含まれる。
主原料:小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン
カロリー:311kcal/100g
注意点:減量に時間がかかる、チキン系にアレルギーがある子はNG。
*粒の大きさがわかりやすいよう、1円コインを一緒にして撮っています
- 小型犬も食べやすい小粒
- 食べて代謝を上げてくれるので、運動(散歩など)を日頃する子は特に痩せやすい
- 胆泥症、高脂血症、尿石症があり、太っている子におすすめ
【メタボリックス+モビリティ】
肥満犬+関節炎の子に特におすすめフード。
太っていると腰や足に負担がかかり、関節炎を併発することが多いため、関節炎と診断された子は、”メタボリックス+モビリティ”がおすすめです。
ちなみにモビリティとは”動きやすさ”のことです。
【c/dマルチケア+メタボリックス】
尿石ケア+肥満犬におすすめのフード。
ストルバイト、シュウ酸カルシウムに対応。+甲状腺機能低下症やクッシング(副腎皮質機能亢進症)などホルモン疾患にも対応。主原料が米。
満腹感サポート・満腹感サポート小型犬用S
満腹感サポート 満腹感サポート小型犬用S
栄養特性・コンセプト:超低カロリー、たくさん食べる事ができる。満腹感が長持ち。
主原料:鶏、七面鳥、植物性繊維
カロリー:270kcal/100g
注意点:便の量が増える。チキン系にアレルギーがある子はNG。
- 低カロリーなので他フードと比べてもフード量を多く与えることができる
- とにかくたくさん食べたい子向け
- 下痢や糖尿病、高脂血症や胆泥症、尿石ケアなどの病気に幅広く使える万能フード。浅く広くなイメージ
- 特にMシュナウザーは尿石症、胆泥症、高脂血症が多いのでおすすめ
*以下のフードは、動物病院のみで購入できるフードになります。
試してみたい飼い主さんは、かかりつけ病院へご相談ください。
【満腹感スペシャル+CLT】:ダイエット時のストレスに配慮。お腹がすいてイライラする犬向けにつくられた、精神安定ダイエットフード。(満腹感サポートCLT小型犬用Sも有)
【満腹感サポート+低分子プロテイン】:食物アレルギーのある肥満犬に配慮。アレルギーの原因となりにくい高消化性加水分解大豆タンパクを使用。
【ユリナリーS/O+満腹感サポート】:尿石症(ストルバイト、シュウ酸カルシウム)がある肥満犬に配慮。尿石症により症状があり、肥満の子向け。
この3つはカロリーもほぼ同じ270前後です。
ドクターズケア ウエイト&ジョイントケア

栄養特性・コンセプト:減量+関節炎のケア、満腹感と糖質のゆるやかな吸収に配慮。
主原料:トウモロコシ、ミートミール、おから
カロリー:310kcal/100g
注意点:ネット購入だと価格が高い
- 小型犬も食べやすい小粒サイズ。
- 肥満+関節炎がある小型犬に向いている
- 国産フードなので安心
フード比較表
メタボリックス | 満腹感サポート | ウェイト&ジョイントケア |
体質改善効果 | たくさん食べることができる | 減量&関節炎ケア |
リバウンド防止 | 幅広い症状に利用できる | 国産 |
減量に時間がかかる | 便の量が増える | ネットで購入しにくい |
311kcal/100g | 270kcal/100g | 310kcal/100g |
さいごに
ダイエット成功のコツは”その子の適正体重”と”一日の必要カロリー量”、”一日のフード量”を知る事です。
初めは量をどれくらい与えたら良いかわからないと思うので、まずはかかりつけの病院に適正体重を相談してみてください。
もしくは私の方にご連絡頂けると、その子の必要量の目安をお伝えしたいと思います^^
今回の記事が、ダイエット成功への近道になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!