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犬の心臓病の食事管理と”トッピング食材”【手作りレシピ】

こんにちは、カオリ(@Happy_PetLife)です。
今回は、僧帽弁閉鎖不全症など、心臓病のワンちゃんの食事管理についてお伝えします。

  • 心臓が悪い子にどんな食事を与えたら良いの?
  • 食が細くドライフードをあまり食べてくれない・・・

こんなお悩みをお持ちの飼い主さんへ、ご説明します。
こんな人が書いてます→プロフィール

咳などの症状が特にない初期の心臓病の場合は、市販のシニアフードを与えたり、おやつを塩分を控えたものにする程度で大丈夫ですが、症状が出ていて、薬など治療が必要な心臓病のわんちゃんには、食事療法が有効です。

心臓病のわんちゃんに必要な食事管理は、

  1. ナトリウム(塩分)の制限
  2. 適度なタンパク質の摂取
  3. 腎臓への配慮
  4. 痩せないようにする

これらに配慮されたフード、食材をご紹介します。

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おすすめ心臓病の療法食

心臓病に配慮されているフード(食事療法食)をご紹介します。

Dr’sCareハートケア

◆ドクターズケア ハートケア
定価:1kg:2,860円/3kg:6,820円(税込)
主原料:トウモロコシ、ミートミール
カロリー:400kcal/100g

<商品紹介>

  • 心臓病の犬の食事管理を目的に特別にナトリウムを制限
  • 腎臓の健康維持に配慮して、リンを制限
  • 心臓の健康維持に配慮して、アルギニンやLカルニチン、タウリンを配合
こんな子におすすめ
  • 粒が小粒サイズ(8㎜位)なので、小型犬におすすめ。
  • 他社製品より嗜好性が高いので、食が細い子におすすめ。
  • グルコサミンを配合して関節もサポート。関節炎などのあるわんちゃんに。

ドクターズケアシリーズは、アマゾンや楽天で購入すると高価なので、公式サイトもしくはフードを取り扱う動物病院での購入をおすすめします。
*ハートケアは高脂血症や膵炎のリスクのあるワンちゃんには推奨できません

公式サイトで詳細を見る

ロイヤルカナン 心臓サポート

◆心臓サポート
価格:1kg:2,685円~/3kg:5,679円~(税込)
主原料:米、鶏、七面鳥、コーンフラワー
カロリー:414kcal/100g

<商品紹介>

  • 心臓の健康維持に配慮し、タウリン、L-カルニチンを配合
  • 心血管系の健康に配慮し、EPA+DHAを配合
  • 高血圧に配慮し、ナトリウムを制限
こんな子におすすめ
  • 高カロリーで食が細いワンちゃんでも効率的にカロリー摂取
  • ウェット(缶詰)製品有り。ドライフードを食べない子に→心臓サポート200g
  • 8kgのサイズがあるので、中・大型犬におすすめフード

デメリットは粒が大きく、小型犬は少し食べにくいところです。
砕いて与える方もいらっしゃいます。
缶詰製品は、療法食を食べないワンちゃんに、シニアフードのトッピングとして与える方法をおすすめします。

(おまけ)プリスクリプション・ダイエット  ダームディフェンス

皮膚ケア用のフードですが、実は心臓病のわんちゃんにもおすすめのフードです。
他社製品よりはナトリウム量は多いですが、心臓病の犬に推奨されているナトリウムの摂取量(<100mg/100kcal)の条件を満たしています。ダームディフェンスは72mg/100kcal。

◆ダームディフェンス
定価:1kg:2,824円/3kg:7,188円(税込)
主原料:トウモロコシ、米、鶏肉(チキン、ターキー)
カロリー:376kcal/100g

<商品紹介>

  • 高レベルのオメガ脂肪酸配合
  • ヒスタガード配合(抗酸化成分、ポリフェノール、卵を使用したヒルズ独自の栄養ブレンド)
  • 健やかな皮膚バリアを維持し、かゆみや皮膚トラブルを栄養的にケア
こんな子におすすめ
  • ハートケアや心臓サポートを食べないわんちゃんに
  • 皮膚疾患もあり、心臓も悪いわんちゃん
  • 他社製品よりカロリーが低いので体重過多の心臓病のわんちゃんに
  • EPAやDHAが豊富で、血液サラサラ効果に期待
  • 缶詰も有り→ダームディフェンス チキン&野菜入り 354g
  • サイズが7.5kgまであるので、中・大型犬におすすめフード

おすすめトッピング食材

血液をさらさらにして、血管と心臓の負担を軽くしてくれる効果のある食材です。
ドライフードにトッピングしたり、おやつ替わりに与えるのをおすすめします。
塩分が多い食材は水で洗い流したり、茹でてから与えるようにしましょう。

◎→心臓病の子におすすめ食材
〇→食べてもOKだが量は多く与えない
△→食べてもOKだがたまに与える位にする

<肉>
ラム肉◎
鶏ハツ◎
馬肉〇
鹿肉〇

<貝>
あさり汁△
しじみ汁△

<魚>
たら◎
さけ◎
まぐろ〇
あじ〇
さんま△
さば△
たい△

<きのこ(加熱処理)>
しめじ〇
しいたけ〇
まいたけ〇

<野菜>
ブロッコリー〇
トマト〇

<その他>
雑穀米〇
蕎麦〇
黒豆△
ヤギミルク△

  • 食材はすべて味付けなどの加工をされていないものを与えるようにしましょう。
  • 細かく刻む、もしくはすりおろすなどして、食べやすいようにして与えましょう。
⇒おすすめ鹿肉トッピング食材はコチラ!

手作りレシピ(例)

  • 鶏ハツ+じゃがいも:洗って脂を落とし食べやすい大きさに切ったハツを、スライスしたじゃがいもと一緒に焼く。
  • さけ+大根おろし:塩分の加えられていない鮭をグリル、もしくはフライパンで焼き、骨を取り除き細かくしたものに大根おろしを加えて与える。
  • たら+白菜:塩分の加えられていない生たらを1cm位に切り骨を除く。白菜と一緒に茹でる。
  • 白身魚+きのこ:細かく刻んだきのこを魚と一緒にゆでて与える。
  • まぐろのお刺身+長いものすりおろし:食べやすいよう細かく切り、すりおろした長いもをかける。
  • すりごまブロッコリー:軽くゆでてから消化しやすいようみじん切りに。

まとめ

今回は心臓病のわんちゃんにおすすめフード、食材をご紹介しました。
ドライフードを食べてくれる子であれば、今回ご紹介した食材をトッピングして与えるのをおすすめします。
なるべくカロリーを摂取して、痩せて筋肉が落ちないように食事管理をしてあげましょう。
(太りすぎには注意です)

毎日手づくりのごはんを考えて調理して与えるのは、とても大変なことだと思います。
そんな方は、市販の缶詰の”デビフの缶詰シリーズ”をおすすめします。

デビフの缶詰は嗜好性が高く、お近くのペットショップやホームセンターなどどこでも買いやすいのでおすすめです。
すぐに食べ飽きてしまう子は、

  1. デビフ缶詰
  2. 手づくりごはん
  3. 心臓病の療法食

を混ぜてローテーションしながら、食べられるものを与えるのがベストかなと思います。

今回の内容が、僧帽弁閉鎖不全症など心臓病のわんちゃんの食事管理でお困りの飼い主さんへ、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!

ABOUT ME
カオリ
北海道の動物病院に勤務する、動物看護師です。 犬、猫、動物を愛しています! ペットと飼い主さんの笑顔が増えるよう日々研鑽しています。 暮らしに役立つペット情報や犬猫の病気・フード・介護の事などをわかりやすくをモットーに発信しています。 ペットと一緒にハッピーライフを^^