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しつけ

犬の『だせ』・『はなせ』のトレーニング法【所有欲からの攻撃予防】

こんにちは、カオリです。
子犬のしつけのトレーニング第三弾、口から物を離す『ダセ』『ハナセ』のトレーニング法についてです。

子犬が咬んでくるのはかまって欲しい、遊んでほしい、歯がかゆいなど色々理由がありますが、今回は将来、所有欲から攻撃しないよう予防するためのトレーニング法をお伝えします。

【所有欲からの攻撃】とは、
例えば

  • フード、おもちゃ、おやつなどを取ろうとすると怒って咬んでくる行動
  • 誰かが犬を抱いている時に触ろうとすると怒って咬んでくる行動

の事をいいます。
今回は、フードやおもちゃに、おやつに対しての所有欲からの攻撃行動にピックアップして、対策とトレーニング法をお伝えします。

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上記に記載されている犬種を飼われている飼い主さんには、特におすすめのトレーニングです。

対策:フードの与え方

フードの与え方が将来、食器を片付けるときやおやつを片付けるときなどの予防策になります。
一度だけではなく、定期的にこの与え方を行い、行動を犬に認識してもらいます。

  1. 食器を二つ用意して、1つ→空、1つ→一回分のフードを入れて持ってくる
  2. 子犬の前に空の食器を置いて、『おすわり』をさせる
  3. 『まて』を声かけ
  4. 一口(ひとくち)分のフードを手に取って空の食器に入れる
  5. 『よし』の合図で食べさせる
  6. 一回分の食事がなくなるまで、これを続ける
  • 誰からフードをもらっているのかを認識してもらう
  • 食器の中に手が入ってくるのは、「うばう」ためではなく、「与える」ためであると認識してもらう
  • 獲物として認識させない

お子さんがいる家庭は、お子さん(4歳以上)にやってもらいます。
最初はお父さんお母さんが後ろについて、一緒にやってあげると良いでしょう。

『ダセ』=”口から物を離す”トレーニング法(難易度:★★★)

『ダセ』『ハナセ』『オフ』『ドロップ』など伝え方は様々です。
ちなみに私は『アウト』で教えていました。

用意するもの

口にくわえさせるためのおもちゃを2個以上(同じもの)を用意する

ボールなど丸くて小さいものよりは少し細長いおもちゃの方が良いです。

おもちゃに興味を持ってもらうために、初めからおもちゃを渡さずに、飼い主が遊んでいる所を見せたり、目の前で動かす(すばやく)ようにすると興味を持ちやすいです。

  1. 犬の口におもちゃをくわえさせる
  2. くわえたおもちゃと同じものを目の前に出して、ちらつかせる
  3. くわえているおもちゃを離したら、『ダセ』の言葉をかける
  4. 『ダセ』の言葉を覚えたら、遊びの最中に何度も使うようにする
  5. 最終的にはフードやおやつと交換していく

おもちゃの管理(与える、片付ける)は飼い主が行うようにしましょう。
ダセを教える時にやりがちなのが、顔や鼻を触って出そうとする(マズルコントロール)方がいますが、これは鼻が敏感な犬にはNG行為です。

まとめ

今回は、子犬に教える所有欲からくる攻撃行動対策と『ダセ』のトレーニング法についてお伝えしました。

以前、ごはんを食べ終わったあと食器をくわえて離さない(取ろうとすると怒る)食いしん坊なラブラドールがおり、その子の場合は、食後にフードを床にばらまくことで意識がそちらにいき、その間に食器を片していました。

既に攻撃行動がみられる成犬のトレーニングは中々難しいです。

子犬の頃から予防対策を行うことで将来的に攻撃行動を減らす事ができるので、特に冒頭でお伝えした犬種の子犬を飼われている飼い主さんは是非トレーニング、対策を行うことをおすすめします。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

ABOUT ME
カオリ
北海道の動物病院に勤務する、動物看護師です。 犬、猫、動物を愛しています! ペットと飼い主さんの笑顔が増えるよう日々研鑽しています。 暮らしに役立つペット情報や犬猫の病気・フード・介護の事などをわかりやすくをモットーに発信しています。 ペットと一緒にハッピーライフを^^