こんにちは、カオリです。
今回は犬の目の病気についてです。
人間のドライアイは知っている方も多いと思いますが、ワンちゃんの”ドライアイ”(正式名称:乾性角結膜炎)があるのはご存じでしょうか。
- 飼い犬の白目が赤い・・・
- 目ヤニが多い・・・
- 目がしょぼしょぼしている
- 目をかゆがる
こんな症状、愛犬にありませんか?
実は、飼い犬の10頭に1頭はドライアイと報告されています。
(第28回動物臨床医学会年次大会より)
白目が赤くなる、目ヤニが出るなどの原因は、”結膜炎”だったり、”アレルギー”だったり様々ですが、その中でも今回は”ドライアイ”という病気について詳しくお伝えします。
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ドライアイとは?
涙が十分に作られなくなる病気のこと。
- 目に栄養や酸素を補給する
- ほこりやゴミを洗い流す
- まばたきをしやすくする
- 細菌感染の予防
涙は鼻涙管を通って鼻に流れます。
どんな症状?
- 目がしょぼしょぼする
- 目をこする、痒がる
- 粘着性の目ヤニが出る
- 白目が赤くなる、腫れる(結膜炎)
- 黒目の表面が傷つく、痛みがある(角膜炎)
- 目の表面の細菌感染
- 見えずらい
- 失明(重症例)
- etc…
なりやすい犬種
- ヨークシャーテリア
- トイプードル
- パグ
- シーズー
- アメリカンコッカースパニエル
- Mシュナウザー
- キャバリアキングチャールズスパニエル
- 柴犬
- etc…
原因と診断方法
明確ではありませんが、自身の免疫機能が涙腺を攻撃して破壊する免疫介在性疾患、先天性疾患、遺伝性疾患、ウイルス感染、細菌感染など。
診断方法として、動物病院にて以下のような検査を行います。
・シルマーテスト:専用の用紙で涙の量をはかる

・スリットランプ検査:光を当てて、拡大鏡で角膜や水晶体を確認する
・フルオレセイン染色:目の表面(角膜)の傷を確認する
治療・対処法
・目の乾燥を防ぐ
目薬の使用(人口涙液・抗菌剤・免疫抑制剤)
部屋の加湿(50%~60%以上)
・目のマッサージ(痛みがある場合や、重症例を除く)
犬は人間ほどまばたきをしない動物なので、日に何度かあえて目を閉じさせたり、まばたきをさせるよう優しくマッサージする

さいごに

犬のドライアイは慢性化しやすく、治りづらい病気です。
慢性化してしまうと、目薬を生涯続けなければいけない子もいます。
早期に発見できれば治ることもありますので、普段からよく愛犬の目の様子をみてあげて、何か異変が合ったら早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました^^
