子猫の週齢(ねんれい)って、意外と簡単に見分けることができるんです。
今回は獣医さんに聞かなくてもわかっちゃう、週齢の見分け方をお伝えします。
週齢がわかると、
- 離乳の時期
- 適正体重
- ワクチンの時期
- 健康状態の目安
など大切な情報を知ることができます。
この週齢ならこんな特徴があり、こんな行動をするなど、週齢を見分けるポイントを詳しくご説明しています。
子猫を拾った、保護された方は是非参考にして頂ければ嬉しいです。
- 保護したときにまずはじめに行うこと
- 週齢(ねんれい)の見分け方について
- 人口哺乳と排泄について
(参考:2019年日本臨床獣医学フォーラム)
こんな人が書いてます→プロフィール
子猫の週齢の見分け方
0-7日齢

体重:85-110g
- 目は閉じたまま
- 自力で排便・排尿できない
- へその緒は5日で脱落する
1-2週齢

体重:150-250g
- 目が開き始める
- 目の色は全体が青色(まだ見えていない)
- 耳が開く
- 前足を動かす
- 自力で排便・排尿できない
2-3週齢

体重:200-350g
- 視覚はまだない
- 肘・膝を曲げた状態で歩行可能
- 自力で排便・排尿できない
- 15日:前歯、20日で犬歯(牙)が生え始める
- 社会化がはじまる(警戒心がでてくる)
- 早期離乳開始
3-4週齢

体重:300-450g
- 視覚が発達する
- 歩行がしっかりする
- 自力で排便・排尿できるようになる
- 犬歯(牙)が前歯より長くなる
4-5週齢

体重:400-550g
- 目の色が変わり始める(成猫の色へ)
- 高い所に登ることができる(バランス感覚)
- トイレの場所を覚える
- 奥歯が生えてくる
- ドライフードが食べられる
週齢を見分けるポイント
飼い猫(子猫)の行動と以下の表の行動を照らし合わせてみてください。
へその緒が脱落 | 5日齢 |
まぶたが開く | 7-10日齢 |
耳が開く | 9日齢 |
前足の遊泳歩行 | 7-14日齢 |
よちよち歩き | 14-21日齢 |
自力で排便排尿 | 3週齢 |
目の色に変化 | 4-6週齢 |
正常な視覚 | 4週齢 |
歯をチェック!
乳歯の状態を確認すると週齢がわかりやすいです。
- 前歯(乳前歯)が生えてきた:15日齢
- 牙(乳犬歯)が生えてきた:3-4週齢
- 奥歯(乳前臼歯)が確認できる:5-6週齢 ←離乳する
おまけトーク|猫の教育と身体能力
母猫は子猫が4週齢を過ぎると、獲物を巣に持ち帰るようになります。
初めは完全に殺したものを与え、その後は完全には殺さず、獲物を持ち帰ってとどめのさし方を教えて子猫にやらせます。
この時期から、兄弟同士、人間の手を使って遊ぶ用になり、手加減を覚えていくようになります。
遊びを通して、狩りの技術を覚えていきます。
高い所から落ちて体の向きを変えることができるようになるのは、生後6週目位。
猫は生後約3か月で、成猫と同じような身体能力をもつといわれています。驚きですね。
と、いうことは、生後3か月頃には家の中の登って欲しくないところ、入ってほしくないところは十分気を付けてその頃までには対策をしなければいけません。
子猫の身体能力、侮るなかれです!

さいごに
週齢の見分け方についてお伝えしました。
同じ兄弟でも成長には個体差が大きく、その子その子の成長具合によって離乳の時期を見極めて離乳食を与えるようにしましょう。
風邪をひいて目ヤニがでていたり、脱水していたりすると、目が開かないことが多く今回お伝えした見分け方のようにはいかないかもしれません。
衰弱している時はもちろん、目ヤニやくしゃみなど風邪の症状がある場合は早めに病院へ連れて行ってあげてください。
次回は”人口哺乳と排泄について”です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!