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快適・快眠|動物看護師が選ぶ、シニア犬におすすめ介護用マットレス|使用時に気をつける4つのこと

可愛いわが子に快適な睡眠を。
愛犬の寝ている時間はどれくらいでしょうか。
高齢の場合、一日のほとんどを寝て過ごしている、というワンちゃんも少なくないはずです。
そんなワンちゃんのベッド(寝床の)環境、どうしていますか?

寝床で睡眠の質、快適さが本当に変わります。
実際に私が2年間介護していたMダックスも、介護用の低反発マットレスに変えた途端寝ている時の表情が変わりました。

今回は高齢になって睡眠時間が長くなった、寝たきりになってしまったワンちゃんに向けて、おすすめの介護用マットレスをご紹介します。

特に寝たきりになったワンちゃんにおすすめです。
どんなマットレスを使用したら良いのか、使用する上での注意点を含めてご説明します。

こんな人が書いてます→プロフィール

どうしてマットレスが大切なのか、別記事にてご説明していますので良ければご覧ください!!↓

快適暮らし|寝たきり犬の床ずれ対策5つ|シニア犬の介護テクニック高齢犬のご相談No.1、寝たきりになったわんちゃんの介護テクニックについてお伝えしています。寝たきりになったシニア犬が快適に過ごすために、どんな工夫をしたら良いでしょうか?寝たきりで床ずれができた時は?できないようにするには?ベストな方法をお伝えします。...

マットレスを選ぶポイント

低反発・高反発とどちらを選んだら良いか、選ぶ際の基準をご説明します。

  • 高反発マットレス:寝返りが自分で可能、立ち上がることができるなど、わりと動けるシニア犬は体が沈む低反発より高反発の方がおすすめです。
  • 低反発マットレス:寝ている時間が長い、自ら動けないワンちゃんに。マットレスの厚みがポイント。身体をマットレスにのせて、身体が底に着くほど薄いものはNGです。

汚れてしまう可能性があるので、防水もしくは洗えるものを選ぶようにしましょう。

おすすめの介護マットレス

ペット用に考えられたマットレスも高機能で良いですが、中・大型犬の場合はニトリなどで販売されている人用の方が安く購入できるかもしれません。

高反発マットレス

フィーヌエアーマット

サイズ展開が豊富で小型犬から大型犬まで、サイズ展開が豊富。
ペピィが生み出した、販売開始10年以上が経つ今も愛される介護用マット。
厚みがあまりないので、比較的動ける子向けです。

  • 【Sサイズ】50×70×3cm
  • Mサイズ】60×100×3cm
  • 【Lサイズ】100×150×3cm
商品説明
  • 通気に弾発性に優れたブレスエアーでぐっすり快眠。
  • 高弾発性で体が沈み込みすぎず寝返りしやすいクッション性。
  • 優れた通気性で蒸れにくく、熱がこもりにくい。
  • 軽量で持ち運び簡単、シャワーで丸洗い可。

ユニ・チャームペットPRO(動物病院専売)

動物病院での専売品です。
東洋紡との共同開発で実現したペット専用の介護マット、”ブレスエアー・プレミアム”。
私の職場にも置いてありますが、人も寝たくなる寝心地です。

  • 【小~中型犬用】70×50×6cm
  • 【中〜大型犬用】85×70×6cm
  • 【大型犬用】85×140×6cm
商品紹介
  • 6cmの厚みがあり耐久性も抜群。
  • 2層構造の高反発クッションを使用、体圧分散効果◎。
  • 高い通気性でムレにくく快適な寝床を実現、冬は暖かく、夏は涼しい。
  • 速乾性でそのまま丸洗いが可能。

*購入は動物病院のみになります。

低反発マットレス

アルテア体圧分散マット

マシュマロベッドとして有名なアルテアの介護マット。
サイズ展開が豊富で品質も良いですが、若干お値段がお高め。
カバーのみ洗濯可。

  • 【Sサイズ】 40×60×7cm
  • 【Mサイズ】 50×75×7cm
  • 【Lサイズ】 60×100×7cm
  • 【LLサイズ】 100×150×7cm
商品説明
  • マシュマロのような寝心地でじんわり体圧分散◎。
  • 沈みすぎないWクッション構造。
  • 体重移動がラクちん、速やかな復元力。
  • 起き上がれない子の熟睡を目指したマットレスです。

介護ベッド 床ずれ防止・防水マットレス

私が実際に愛犬に使用していた介護マットレスです。
病院でも、寝たきり犬の入院時に使用しています。
このマットレスに変えてから床ずれはなくなりました。
防水なので粗相しても拭くだけで簡単楽ちん。
文句のつけどころがない高品質品ですが、お値段がお高めなのが唯一の難点。

  • 【Mサイズ】50×67×5cm
  • 【Lサイズ】60×100×5cm
商品説明
  • 低反発×高弾圧×高反発の体圧を分散する3層構造◎
  • 防水加工
  • 持ち手つきで大型犬でも移動に便利◎
  • へたりこんだり、沈み込みすぎない構造

介護マットを使用する際の注意点4つ

良いマットレスを使っていても、使い方が間違っていれば効果がなくなってしまうことも。
ただ敷いて寝かせるだけじゃない、正しい使用方法をご説明します。

  1. 人間用のホットカーペットの上で使用しない
    • 温かいから良いかなと思いがちですが、低温設定でも熱くなりすぎてしまうため、低温火傷やマットレス自体が傷んでしまうことも。
  2. 床ずれを防止するためにできること
    • 介護用マットレスを使用していても、床ずれになってしまう原因は多々あります。床ずれを防止するためにも、以下の事に気を付けてあげましょう。
      1. 排泄物による汚れはすぐに片付ける
      2. 栄養不良(ごはんをあまり食べない子はなりやすい)
      3. タオルケットやペットシーツのしわ、段差に気を付ける
    • 寝返りさせるときに少し持ち上げて圧抜きする、皮膚のヨレをつくらないように。
  3. マットレスの使用方法を間違わない
    • 裏と表の確認して使用しましょう。
    • マットレスの上に毛布など厚い素材を敷かないように。(重要)
  4. 底付きするマットレスを使用しない
    • マットレスに犬を寝かせた状態で、マットの下に手を入れてみて、体が床についていないか確認しましょう。

歩ける犬も床ずれができる。16歳Mダックス、介護の日々。

愛犬は病気(上皮小体機能亢進症)で16歳になってから後ろ足が歩けなくなり、日常を車イスに乗って家の中で生活をしていました。

起きている時は車イスに乗り、寝ている時だけ普通のペット用ベッドに寝かせていたので、

”毎日よく歩いてるし、寝ている時間が長いわけじゃないから大丈夫かな”

と油断していたら、肩の部分に床ずれができてしまいました。
寝床の問題と痩せて体が骨ばっていたのが原因だと思われます。

早期に発見できて軽傷だったので、幸い数週間で完治しましたが、床ずれを発見してからは介護用低反発マットレスにベッドを変更しました。

変更した途端、とても気持ち良さそうにぐっすり眠っている姿を見て、もっと早くに用意してあげれば良かったなぁと後悔。
夜鳴きで起こされる回数も減りました。

ベッドで睡眠の質が全く変わることを実感した瞬間でした。
点滴や投薬治療で18歳まで頑張ってくれた愛犬。
初めて飼ったわんこだったので、本当に色々な事を学ばせてもらった子です。

以下おまけ***

低反発マットレスに変えた途端、普段一緒に寝たりしないのに集まってくる集まってくる笑
みんな気持ち良さそうで良かった^^

【歩けなくなる前に】高齢犬に車イスを絶対おすすめする理由犬に車イス・・・?と抵抗がある方もいるかもしれませんが、車イスはワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても快適な歩行補助グッズです。過去に車イスを使用した経験談をふまえて、飼い犬に車イスをおすすめする理由、選ぶポイント、注意事項をお伝えしています。...

まとめ

今回は私がおすすめする介護用マットレスと、使用する際の注意事項についてお伝えしました。

人間も、良いマットレスに変えると寝やすさ、熟睡度が全く違うといわれ、睡眠の質の向上にマットレスはとても注目されています。
(ちなみに今私が気になっているのはコアラマットレスです・・・寝てみたい・・・)

それはワンちゃんや猫ちゃんにも同じことがいえると思います。
高齢のワンちゃんはベッドで過ごすことが多いと思いますので、是非ベッドまわりの環境を整えてあげてください。
気持ち良さそうにぐっすり寝ている愛犬を見ると、幸せな気持ちになると思います。

今回の内容が、介護用マットレス選びにお悩みの飼い主さんへ参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

ABOUT ME
カオリ
北海道の動物病院に勤務する、動物看護師です。 犬、猫、動物を愛しています! ペットと飼い主さんの笑顔が増えるよう日々研鑽しています。 暮らしに役立つペット情報や犬猫の病気・フード・介護の事などをわかりやすくをモットーに発信しています。 ペットと一緒にハッピーライフを^^