本日『9月1日』は”防災の日”。
ペットを飼われている方、ペットの防災対策はお済ですか?
ドキッとしたあなた、大丈夫です。私も数年前に実際に地震、停電などを体験するまでは何も準備していませんでした。
だからこそお伝えしたい、災害時にペットを守れるのは飼い主だけです。
人の防災グッズを備えるのはもちろん、当ブログでは忘れてはいけないペットの防災対策についてお伝えします!
- 日頃からできるペットの防災対策にはどんなものがあるの?
- ペットの防災グッズって何を用意したら良いの?
- 実際に災害時はどうしたら良い?
必要な物の見直しや期限切れの物の確認を、まだ防災の準備をしていないよーという方はいざという時に慌てないように、普段から備えておく必要があります。
こんな人が書いてます→プロフィール
参考:環境省”人とペットの災害対策ガイドライン”
普段からできる、ペットの防災対策5つ
①ゲージやクレートに慣れさせる
避難生活では、ケージやクレートに入らなくてはならないことがあります。
『ゲージを見るだけで逃げ出す』なんてことがないように、日頃からゲージの扉を開けた状態で部屋に置き、ペットが眠ったりできる「安心できる場所」として慣れておくようにします。
ゲージ内で過ごす時間が長くなる避難生活では、上と横が開くタイプの四角いキャリーゲージ、キャリーバッグをおすすめします。
↓リュック型だと、避難時に便利なのでこちらもおすすめです。
②予防接種、ノミダニ、フィラリア対策
避難時はストレスで免疫力が低下することもあります。
病気がうつらなように、うつさないように日頃からできる予防はしてあげましょう。
混合ワクチンは打っていますか?
子犬子猫の頃に注射したから大丈夫、と思っている方が結構多いので、犬は毎年、猫は数年に1回ワクチン注射を忘れずにおこなってあげましょう。
犬は混合ワクチン以外にも狂犬病ワクチンが法律で義務化されています。
ノミやダニなどの寄生虫の駆除、予防も他の動物にうつさないようにするために大切です。
③しつけと不妊去勢
避難所では、鳴き声、吠え声、他人を怖がる、咬む、臭いや抜け毛などがトラブルの原因となります。
中々対策が難しいことではありますが、吠えのコントロールは普段日常生活を送る上でも絶対に行っておいた方が良いしつけです。
吠えている原因が要求によるものか、恐怖や不安によるものかを見極めて対策を考えておきましょう。
そしてトイレのしつけも大切です。猫は砂があればそこでしてくれる子が多いですが、犬は決められた場所での排泄ができるよう、トイレのしつけを必ず行うようにします。
不妊去勢をしておくと、避難所生活での繁殖のための争いやストレスを軽減することができます。
飼い主と離れ離れになって戻ってきたときに、飼い犬飼い猫が妊娠していた、となればまた大変です。
マーキングなどの問題行動防止ためにも、できれば不妊去勢はおこなっておきましょう。
④鑑札、迷子札、マイクロチップなど飼い主がわかるものを身につける
災害に驚いて逃げてしまい、ペットが迷子になることがあります。
ペットと離れ離れになったときのため、迷子札とマイクロチップなど、普段から身元を示すものを二重でつける対策をとりましょう。
マイクロチップは動物病院で処置が可能です。
首の後ろや背中辺りに装着し、専用のリーダーで読み取ってデータベースに照会することで飼い主情報を確認できる仕組みになっています。
犬の場合
- 首輪と迷子札
- 鑑札と狂犬病予防注射済票
- マイクロチップ
猫の場合
- 首輪と迷子札
- マイクロチップ
猫の首輪は引っかかり防止のために力が加わるとはずれるタイプの方が良いです。
その他小動物の場合
動物の種類応じて、足環、耳標、マイクロチップなどがあります。
⑤ペット(犬)を連れて避難コースを散歩する
住んでいる自治体のハザードマップを確認し、避難所までの道、所要時間を確認しておきましょう。
災害時は普段とは違う行動に出る可能性があります。
お散歩する場合は必ずリードを付けて歩きましょう。
その他:住まいの防災
ペットが留守番をしているときに地震が起こることもあります。
家具が倒れたり、ガラスが飛び散らないよう対策をしておきましょう。
- 家具の固定、転倒・落下防止
- 飼育ゲージの固定、転倒防止(屋外飼育の場合は外塀やガラス窓の近くを避ける)
- ゲージなどペットの避難場所(隠れ場所)の確保
災害時にペットに必要なものリスト(備蓄品)
ほとんどの自治体の備蓄品にはペットフード等は含まれていません。
自身のペットのものは飼い主が用意しておくようにしましょう。
☐ ペットと飼い主の情報を記録したもの
☐ 5日分のフードと水、食器
☐ 薬(必要な場合)、常備薬
☐ 簡易トイレ、ペットシーツ、猫砂、オムツ、ブラッシング用品
☐ 予備の首輪、リード、洗濯ネット(猫の逃げ出し防止)
☐ おもちゃ、新聞紙、タオル、毛布、ガムテープ、ビニール袋もあると便利
- 飼い主の氏名・住所・電話番号・かかりつけの動物病院
- ペットの名前・種類・性別(不妊去勢済か未か)・生年月日
- マイクロチップの番号
- 持病・飲んでいる薬・アレルギー
- 飼育する上での注意事項
フードは500gなど小さい規格で販売されているものを1つ用意するか、缶詰やパウチなど期限が長いものを備蓄しておくと便利かなと思います。
期限が近くなったら、新しいフードを購入して入れ替えることをお忘れなく。
猫のトイレは、コンパクトに折り畳めるものがあるのでおすすめです。
■猫壱(necoichi) ポータブルケージとトイレのセット 猫の安心&快適を持ち運べる
防災グッズを収納するものに、こんなものがあります。
■V-Dank 猫 犬 トラベルバッグ
こちらのバッグは食器やポーチ2個ついていて、こういったバッグの中に備蓄品をストックしてすぐに持ち運びできるようにしておくといざという時に役に立ちます。
被災した時にペットと過ごす注意点
大きな災害が発生した場合、まずは飼い主の安全を確保してから、避難を行う状況か自宅にとどまっても安全か判断する必要があります。
自宅が危険であると判断される場合は、指定された一時避難場所に、避難勧告が出ている場合には開設された避難所に避難します。
その際は飼い主の安全を確保できる範囲でペットも連れて行きます(同行避難)。
避難所での生活
原則、多くの避難所では人とペットは同居できません。
指定された飼育スペースでルールを守ってお世話をしましょう。
ペット(特に猫)は1日のほとんどをケージの中で過ごすことが多くなるので、ケージを布で覆って目隠したり、段ボールで簡易ハウスを作るなど、なるべくストレスを減らす工夫をしてあげてください。
避難所には動物が苦手な人、アレルギーを持つ人など多様な人や動物が集まるので、飼い主は普段以上に周囲の人へ配慮が必要です。
自宅で生活する
自宅が安全なら、住み慣れた自宅にいる方がペットも安心です。
人は無理でもペットが自宅で生活できる状況なら、避難所から自宅にお世話に通う方法もあります。
車の中で生活する
飼い主も車内で生活する場合には、手足を伸ばして眠れる状態をつくり、遮光や換気、エコノミークラス症候群や熱中症対策に気を付けます。
冬期間の場合は、車のマフラーが雪に埋まり、排ガスが逆流することがあります。
一酸化炭素中毒には特に注意が必要です。
施設や知人に預ける
被災を免れたペットホテルや病院、知人に預かってもらい、飼い主は避難所に避難する方法もあります。
預ける前には条件や期間、費用まどを必ず確認して、トラブルにならないよう気を付けましょう。
さいごに
近年異常気象により増え続ける集中豪雨、大型台風、そして地震による災害。
今現在も未知のウイルスによる未曽有の状況に、今後何も起きないという根拠はありません。
実際に身の回りで起きないと実感があまりわかないかもしれませんが、私自身も数年前に起きた地震、停電の際に改めて自身とペットの防災対策について考え直しました。
災害はいつでもどこでも、誰しもが経験するかもしれないことです。
忙しい日々を過ごしているとついつい忘れがちになってしまいますが、1年に1回、2回でも良いので必要な物や避難経路、避難所の確認、災害時にはどう行動するかをご家族と話し合うきっかけを設けて頂ければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!