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徘徊行動の対策【老犬の介護テクニック④】

こんにちは、カオリ(@Happy_PetLife)です。
高齢のわんちゃんを飼っている飼い主さん、飼い犬が”ずっと同じ方向に歩き続ける””狭い場所に入って身動きが取れなくなっている”、こんな行動はありませんか?
今回は徘徊行動の対処法についてお伝えします。

徘徊行動の原因は、認知症(高齢性認知機能不全)、脳腫瘍・脳梗塞、てんかんなど主に脳の病気が考えられます。

  • 家の中をずっとウロウロと歩き続けている
  • 狭い場所に挟まって身動きが取れない
  • 後ろに下がることができない
  • 壁や角にぶつかって進めないのに進もうとする

こんな行動がみられるワンちゃんの飼い主さんへ、対処法をお伝えします!

こんな人が書いてます→プロフィール

徘徊対策

円形サークルを用意する

歩きたがる子の動きを無理やり止めることは中々難しいので、家の中に円形のサークルを用意してあげると、その中で疲れて眠るまで歩き続けます。
今は市販でも様々なものが販売されていますし、小型犬の場合は子供用の室内プールでも代用できます。

私の場合は、お風呂用のマットを半分に切り、つなぎ合わせて円形にしてリビングに置いていました。

用意するもの
  • お風呂用マット×2枚
  • カッター
  • 布ガムテープ
  • ペットシーツ
  • 大きめの滑り止め(100均)

わんちゃんの大きさやお部屋の広さによって、サークルの大きさは変えてください。

オムツをしていてもたまに漏れたりするので、一番下にペットシーツを敷き、滑って転んでしまわないようにその上に100均の滑り止めを2~3枚敷いていました
ちなみに絶対汚れるので、滑り止めは何枚も必要です^^;

角にむかって歩き続けようとする子が多いので、サークルの形は円形の方がおすすめですが、その子によっては四角いサークルでも大丈夫な子もいるようです。
(四角いサークルの場合は鼻先が隙間に挟まらないよう、隙間がないものを選んだ方が良いです)

サークルがない場合の対処法

  1. 隙間に壁を作って入れないようにする
    サークルを置けるスペースがなかったり、大型犬のように大きい子用のサークルを作るのが大変な場合は、犬が入り込んでしまうスペースに、段ボールやお風呂マットなどで壁を作って隙間をなくし、入る事ができない様にします。
    もしも飼い主さんが留守中に数時間身動きが取れなくなってしまうと、場所によっては熱中症になってしまったり、脱水してしまうなど命に関わることもありますので十分注意してあげてください。
  2. 床に滑り止めなどマットを敷く
    フローリングの場合は、滑って転んでしまったり、滑って立てなくなってしまう可能性があるので、わんちゃんがよく歩く部屋、メインで使用している部屋には床に滑り止めのマットやラグなどを敷いてあげると安心です。
  3. 角張っている所は保護カバーをする
  4. 家具の位置を変えない

高齢になると視力も低下して物が見えづらくなっているので、家具の位置は変えないようにし、角張っている所は顔にあたっても大丈夫なようにやわらかいものでカバーをしてあげましょう。

歩行補助グッズ

足腰が弱って自分で起き上がることが難しくなってくると、歩きたいのに歩けないもどかしさで、鳴いたり吠えたり、寝床の上でバタバタと暴れたりします。

とにかく歩きたがる(徘徊する)わんちゃんには、歩行補助ハーネスや車イスを使用する選択肢もあります。

歩行補助ハーネスも今は様々なものが販売されています。
実際に飼い主さんが使っている物でよくお見かけするのは、

ペティオ (Petio) 老犬介護用 歩行補助ハーネス です。
前足用や後ろ足用など、弱っている部位によって選ぶことができます。

  • ずっとじゃないけど、最近たまに転ぶことがある
  • 歩き方が前よりふらふらしてる
  • トイレ中ふんばれなくなってきた

というわんちゃんには、お散歩の時だけでもハーネスをつけて歩くと、本人(犬)もハーネスなしで(普段のように)散歩するよりは楽だと思います。

ただし、ハーネスはサイズが合わなかったり、長時間つけていると皮膚が擦れてしまう事があるので、皮膚の状態はよく注意してみてあげてください。

車イスに関しては、実際に私の飼い犬が使用していたので車イスの記事で詳しくご説明しています。
意外と小回りがきくので、円形サークル内で使用していました。

【歩けなくなる前に】高齢犬に車イスを絶対おすすめする理由犬に車イス・・・?と抵抗がある方もいるかもしれませんが、車イスはワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても快適な歩行補助グッズです。過去に車イスを使用した経験談をふまえて、飼い犬に車イスをおすすめする理由、選ぶポイント、注意事項をお伝えしています。...

まとめ

徘徊行動は脳の病気が原因でもあると冒頭にお伝えしました。
てんかんなどの発作の場合は薬を飲ませることで改善する場合もありますが、認知症が原因の場合は徘徊しても大丈夫なような環境を整えてあげることが大切です。

私の飼い犬も、サークルを用意する前、徘徊が始まった頃は家の中の隙間によく挟まって鳴いていました。

その場で動けずにじーっとしている時は人が気付けないことも何度かあり、そんな時は不思議なことに、猫が誰もいないはずの部屋の前で鳴くんです。
何だろうと思って行ってみると、部屋の隅で愛犬が挟まって動けなくなっている、そんな事がよくありました。
特別仲が良い2匹ではなかったんですが、気にかけてくれてるんだなぁと感心した覚えがあります。
そんな不思議な犬と猫の家族愛?エピソードでした^^

今回の内容が、徘徊でお困りの飼い主さんへ、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

ABOUT ME
カオリ
北海道の動物病院に勤務する、動物看護師です。 犬、猫、動物を愛しています! ペットと飼い主さんの笑顔が増えるよう日々研鑽しています。 暮らしに役立つペット情報や犬猫の病気・フード・介護の事などをわかりやすくをモットーに発信しています。 ペットと一緒にハッピーライフを^^