動物病院で処方されるお薬やサプリメントは錠剤が一番多いのではないかなと思います。
ここ最近は味のついている美味しい錠剤、お肉タイプのチュアブルのお薬も増えて昔より飲ませやすくはなっていますが、それでも元々食が細くごはんに混ぜてもごはん自体を食べなかったり、中にはお薬を袋や冷蔵庫から取り出す様子を見るだけで隠れてしまう子もいます。
お薬を飲ませるのに苦労している飼い主さんのために、お薬を飲ませるコツ、ポイントを写真画像付きで解説、そしておすすめの投薬補助トリーツ3選をご紹介したいと思います!
- お薬を嫌がって飲んでくれない
- お薬の飲ませ方がわからない
- お薬だけ残す、吐き出す
こんな問題でお悩み中の飼い主様へ、動物看護師の視点でお伝えします。
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前回、シロップなどの液剤や粉薬の飲ませ方をご説明していますので、飼い犬飼い猫に飲ませるお薬の形状によって、今回の記事か前回の記事か選択していただければと思います↓↓↓

方法①:直接口を開けて与える
口を触っても怒らない犬猫や、食が細い、食欲がない子に与える場合は、直接口を開けて与える方法があります。
ポイントをいくつか解説します。
口を閉じた後、鼻に美味しい食べ物や水を少量塗るとペロペロするので薬の吐き出し防止になります
暴れたり、後ろに下がってしまう子はバスタオル等で体をくるんで与える、もしくは誰かに後ろから前足を押さえてもらえると与えやすいです
方法②:食べ物(フード・おやつ等)に混ぜる
何かに混ぜてごまかされてくれる子は、直接与えるよりもお互いストレスフリーで良い方法です。
- ウェットフード(缶詰・パウチ)
- さつまいも
- かぼちゃ
- ペット用チーズ
- ペット用パン
などはお薬を包みやすく、与えやすいです。
方法③:おすすめお投薬補助トリーツ
最近はたくさんの便利なお薬を与えるためのグッズ、トリーツが販売されているので、こういったものを使用するのも良いかと思います。
ただし、薬の飲み合わせとアレルギーには注意するようにしてください。
おすすめの補助トリーツをいくつかご紹介いたします!
以前まで、病院ではグリニーズのピルポケットやロイヤルカナンのピルアシストをよくおすすめしていましたが、2021年9月現在も長期欠品が続いているため、ピルポケットやピルアシストの代替品をご紹介したいと思います。
MediBall(メディボール) (犬用・猫用)
メディボールは私自身も飼い猫に与えおり、別記事にて詳しくお伝えしていますので良かったらご覧いただければ嬉しいです^^
与えやすく味も豊富なのでおすすめです。

サイペット シノヴィソフトチューズ(犬用)
- 実はグルコサミン、緑イ貝など含む関節のサプリメントですが、お薬を包むことにも使える優れもの。
- レバー風味なので嗜好性がとても高いのもポイント。
- 1瓶120粒と容量も多いのでコスパもGood。
ビオナチュレ 投薬補助トリーツ(猫用)
- いなばのチャオちゅーるのような補助トリーツですが、低リン・低ナトリウムで腎臓心臓に配慮されており、高齢の猫ちゃんに大人気商品です。
- 100%ナチュラル 着色料・保存料なし。
- お薬を飲ませるためだけではなく、普段のおやつとして与えるのもおすすめ。
- 粉薬、錠剤、液剤(シロップ)OK。ただし魚にアレルギーのある猫はNGです。
- ちなみに投薬補助ではないですが同じく腎臓心臓に配慮された犬用(ササミ味・サーモン味)のトリーツも発売しています。
動物病院に相談する
難しくて飲ませられない場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
別の飲ませやすい薬を処方してくれるかもしれませんし、今は1度打つと2週間位効果のある注射もあります。
まとめ
今回は前回に引き続き、お薬の飲ませ方についてお伝えしました。
飲んでくれないもどかしさでついついイライラしがちですが、焦るとさらに暴れてしまい、人が怪我をしてしまう事も。
お薬を与える時は、『焦らない』『怒らない』『意気込まない』を心掛けましょう。
性格や好みによってもできる事とできない事があります。
どの方法がその子にとってベストか見極めて選択してあげてくださいね。
この子はこのままでもぺろり この子はおやつに挟むとぺろり
飲んでくれたら、お薬タイムが少しでもハッピーな時間になるよう、たくさん褒めてご褒美をあげましょう。
お薬を与えた後はごはんの時間にするのも良い方法かなと思います。

ペットと飼い主さん、お互いが少しでもストレスフリーに暮らせるように、今回の内容が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!